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日中間のManagementで役立つ例を日本語と中国語で紹介
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年収300万円未満でも保険加入率79.8% 格差時代の「リスク回避術」
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/04/24173769.html

若い現地採用の方ほど「生命保険」の加入を!
転ばぬ先の杖:海外で仕事する人が知っておきたい「生命保険」の話

「PM2.5」「病死豚の河川投棄」「鳥インフル」・・・
そしてスイカや道路やトイレの爆発事件等々、中国に住んでいると確かに
日本にいるよりも健康のリスクって数段高い気がします。

僕もリスクヘッジの為、極端に安いモノは買うのを控えています。
「高いモノが安心」という保証はないのですが、ひとつの判断基準になります。

ただ、それでも何が起こるかわからないのが、海外生活のリスク、自分が
どれだけ気をつけていても、トラブルに巻き込まれる危険性は日本よりも
高くなってしまいます。

私も20代の頃は自分が海外で野たれタヒんっても、誰も困らないし
死んでからお金がもらえても仕方がない

という考えで「生命保険」には加入していませんでした。

しかし、生命保険の仕組みを知って、考えが180度変わりました。
今は、日本の社会保険が適応されない、現地採用の若者こそ、ぜひ
生命保険には加入して欲しいという考えです。


【疑問】「結婚もしていないのに、何で生命保険が必要なの?」

 あまり知られていないのですが、
 「生命保険」というのは、本人が生きている場合でも受け取ることが
 できます。

 生命保険金を受け取れる条件は基本的に3つ
 1:被保険者が亡くなった場合
 2:被保険者が重度の障害を負った場合
 3:被保険者が医師より余命半年と宣告された場合

 「2」と「3」の条件では、被保険者本人が保険金を受け取ることが
 できます。

 海外生活者にとって大切だと思うのが「2」の条件。
 ・ タクシーに乗っていたら交通事故に巻き込まれて片足を失った
 ・ ガラスが割れて失明してしまった
 ・ 空から看板が降ってきて片手に当たって動かなくなってしまった

 交通マナーや建築基準が甘い、法律が未整備な国では、このような事件や
 事故に巻き込まれる可能性が日本より高くなります。

 自分自身がどれだけ注意していても、不可抗力として巻き添えを食って
 しまう時があります。
 
 言い方は非常に悪いのですが、独身で事故でぽっくりタヒってしまえば、
 その時に必要なお金は、葬式費用だけかもしれません。

 しかし、重度の障害を持った状態で生きて行くには大変です。
 今までと同じように仕事をしていく事も難しいでしょうし、家族のサポート
 も必要になってくるでしょう。

 重度の障害を負った自分を助けてくれる家族に、せめて金銭的な負担
 だけはさせたくないという理由で「生命保険」の加入をしておくのも
 とても大切なことだと思ったのです。



【疑問】「海外旅行保険に入っているのですが、生命保険も必要ですか?」

 「海外旅行保険」の保険内容にもよりますが、現地で病気や怪我になった
 場合、現地で発生する医療費を支払ってくれます。
 保険内容によっては、死亡時の日本までの航空輸送費まで負担してくれる
 ものもありますので、詳しくは各社保険詳細を参考にしてください。

 「海外旅行保険」というのは、「傷害保険」のひとつになります。
 「傷害保険」とは病気や怪我による治療費を保証する保険です。
 契約内容によっては、障害を負った場合や死亡した場合の補償があるも
 のもあります。

 自身の医療費だけを考えれば、「海外旅行保険」で十分だと思います。
 しかし、上記のように重度の障害を負った後、家族の負担を考えならば、
 生命保険の追加も視野に入れてもいいかもしれません。

 後述しますが、医療保険は基本掛け捨てですが、生命保険には、貯蓄とし
 ての機能があります。

 蛇足ですが、ロッククライミングやスカイダイビングなど危険を伴う事が
 予想できるスポーツ中に発生した怪我などには、保険適応されない場合が
 多いのでご注意ください。



【疑問】「日本の社会保険(健康保険)に加入していないですが
                          大丈夫ですか?」

 日本の公的医療保険には、「高額医療費制度」というものがあり、
 高額な医療費が必要な治療の場合、3割負担で良いという有り難い
 制度があります。
 先進医療や入院時の個室対応などには、適応されませんが、
 最低限以上の治療を受ける事ができるのが日本の社会保険の良い
 ところです。

 海外で働く場合、
 日本の社会保険に加入していないのであれば、「海外旅行保険」
 には必ず加入することをおすすめします。
 また、企業としても、現地採用であっても、必ず「海外旅行保険」
 には加入させてあげて欲しいと思います。



【疑問】「現地採用なので、厚生年金や国民年金を支払っていませんが
                       だいじょうぶでしょうか?」

 厚生年金や国民年金に不安を持っている方は多いと思います。
 将来、我々が掛け金だけの給付を受けられる可能性はとても低いかも
 しれません。

 しかし、日本の年金制度には、「障害年金」の役割もあります。
 障害の程度に応じて、年金を得る事ができます。
 海外で仕事することで、国民年金支払いをしない場合、この年金を受け取る
 ことができなくなってしまうので、それを補う為にも「生命保険」に加入
 するという方法がとれますね。



【疑問】「生命保険にはどのような種類がありますか?」

 生命保険の種類も大きく分けて3つあります。
 1:「掛け捨て型」
 2:「養老型」
 3:「終身型」

 「1」の掛け捨て型は理解しやすいのですが、文字だけで良くわからない
 のが「2」の養老型と「3」の終身型の違い。
 2つとも保険であるのですが、貯蓄としての機能があります。

 2つの差は、保険の満期の有無、養老型には満期があり、満期になると払い
 込んだ保険料に利子がついてお金が戻ってきます。
 一方、終身型には満期が無い為、払い込みが終了しても保険の適応が一生
 涯続きます。

 これだけ比べれば、保証が一生続く終身型の方がお得に感じられますが、
 満期のある養老保険の方が利息の利率は良くなります。
 貯蓄を目的とされている方にとっては、養老型が合っているという訳です。

 保険会社によって色々な名前が付いていたり、様々な特約が付いていたり
 しますが基本はすべてこの3つの保険の組み合わせになります。



【疑問】「海外で仕事していても生命保険に加入できますか?」

 やっと核心に迫ってきました!

 ここまで生命保険について色々説明してきましたが、そもそも海外に
 暮らしていて日本の生命保険に加入できるか?
 誰もが知りたいところでしょう。

 結論を申し上げると、「原則では入れません」しかしほとんどの場合
 「入れます」
 日本の生命保険会社が販売する生命保険というのは、基本すべて日本に
 住む方を対象にしており、海外在住者は適応外になっています。

 その為原則では、加入できません。
 しかし、日本の企業に勤めており、駐在年数が限定されているという
 条件下では加入ができるようです。

 では、現時点で海外で現地採用されている人は加入できないのでは?
 というと、はい、絶対に入れないということは無いと思いますが、
 新規に加入するのは難しいでしょう。
 もし、海外にて現地採用で長期の仕事を予定されている方は、
 日本在住の間に加入してしまった方が楽だと思います。

 既に海外で働いておられる方に方法がないわけではありません。
 仕事されている国の生命保険に加入することができます。
 また、住んでいなくても香港の生命保険に加入することもできるようです。

 ただ注意しなくてはいけないのは、生命保険の場合、自分がタヒってしまっ
 た場合保険金を受け取る手続きをするのは、残された家族ということです。
 ただでもややこしい保険金受け取りを外国語で行う事の不安は想像以上に
 大きいものです。

 もし海外の保険に加入される場合には、生涯に渡って信頼できる
 フィナンシャルプランナーに代理として、お願いするのが良いと思います。



非常に長いコラムになってしまいましたが、これから日本を飛び出して、
海外で仕事される方にちょっとでもお役に立てば嬉しいです。

(シ_ _)シ
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